ご挨拶・診療方針

院長挨拶

院長:大原博
大原歯科医院のホームページをご覧頂きありがとうございます。
当院はみなさまのお口の中の健康回復とその継続管理に努めるべく、地域のみなさまに貢献できるホームドクターを目指し診療をいたしております。
大原歯科医院は小さな歯科医院であるからこそ、患者様お一人お一人にきめ細かい対応をさせていただきます。また、当院は完全個室での診療のため、まわりを気にせず安心して受診していただくことが出来ます。
お口の中で何か気になることがございましたら、大原歯科医院へご相談下さい。

診療方針

極力、神経を残す

歯の神経(歯随)を安易に取ってしまう治療がいまだに見受けられますが、歯随を失った歯は、例えて言うならば枯れ枝と同じです。徐々に弱っていきます。後々生ずるトラブルの原因となるので極力残すように手を尽くす必要があります。そのために1本の歯に何度も治療を繰り返すこともありますが、歯随を失ったあとに起こるトラブルに費やす時間・労力・結果を考えたら決して無駄ではないことを知っておくべきです。
トラブルの具体例は以下のようなものがあります。
・根の先端の周囲に炎症が生じ、化膿して歯ぐきや顔が腫れる。
・歯が折れる。(特に顎の骨の中で根が縦に割れることが多い)
・むし歯になっても痛み(=注意信号)が出ないので気付いた時には手遅れになっていた。
・金属の土台が取れてしまい、気付いた時には根がボロボロになっていたり、根が割れていた。

噛み合わせを整える

噛み合わせの面は地面に対して一定の角度内に収まっています。また、左右的には水平になっているはずです。左右の口角の高さが違っていると口元が曲がって見えます。
人は初対面の人に対して外見から、特に第一印象で判断してしまうことが非常に多いため、口元の乱れは見過ごすことは出来ません。時には悪人面に見られてしまうことさえあります。
また、噛み合わせの面が前後で波うっていたり、強く湾曲している場合もあります。歯を抜きっぱなしのまま放置していたり、噛み合わせのおかしな義歯を使用し続けたために顎の骨に形態異常や異常吸収を生じている場合もあります。こういった症例では、審美的にも全身的にも問題があるだけではなく、治療に困難を伴い、更に治療後の口腔管理の点からもハンディキャップを背負うことになります。
良い治療を受けて、その状態を長く維持していくためにも、噛み合わせを整えておくことは重要なことです。

特殊な義歯治療を行っている

多くの義歯患者様は、以下のような経過をたどりながら徐々に歯が少なくなっていきます。
(1) 歯が失われたので、そこに取り外しのできるバネ付きの義歯を入れた。
(2) しばらく使っているうちに合わなくなってきてバネのかかっていた歯もぐらついてきた。
(3) 歯ぐきは痩せて義歯は沈み込み、噛み合わせも狂ってきた。
(4) バネは歯から離れて役立っていないが、出し入れの度に歯に当たり歯をぐらつかせる。

これらの経過をたどる原因の多くは、バネを使っている点にあります。
解決するためには、バネの使用を止めることにつきます。

そこで当院ではテレスコープ義歯というバネを使わない義歯を推奨し、多数手がけてきました。
テレスコープ義歯には幾つか種類があり、使い分けが必要です。
→テレスコープ義歯について詳しくはこちら

丁寧な治療

基本的に、自分自身が受けたい治療を患者様に行わせていただく。これが基本的なスタンスです。
具体的には

  • 歯随を残す
  • 清掃し易い形に仕上げる
  • 長持ちする歯・あまり持たない歯を見極めたうえで、方針を決める
  • 噛み合わせを重視する

メンテナンス

治療終了後その状態を長期間維持させてはじめて、"優れた治療である"との高い評価が与えられるのではないでしょうか?
良い状態を維持していくポイントは、以下の3点であると考えております。

  • 【1】 むし歯を作らない
  • 【2】 歯周病を食い止める
  • 【1】【2】に関してはプラークコントロールが不可欠ですが、私達はともすれば安易なほうへ流れてしまいます。そこで、定期的にチェックして指摘を行い歯磨きしてみせる。そうすることにより患者様の意識も変化し、歯磨きも上達します。更にフッ素塗布を行えば、歯の結晶構造を強化しむし歯になりにくい歯に変えていけます。
  • 【3】 歯に加わる外力のコントロール
  • 特定の歯に限界を超えた強い力が加わると、その歯は耐えられずに折れたりぐらついてきます。更に限界内の力であっても反復して加われば、気がつかないうちにその歯はゆるんできます。 治療はそうしたことが起こらないように考慮しながら進めていくものであり、治療終了時点ではクリアーされているはずですが、それでも日々の噛み合わせのチェックと調整は怠ることができません。
  • これらのことを、継続して行っていくことにより、良好な状態の維持が可能になるのです。

手指の"消毒"に関して

歯科治療は口腔内という細菌だらけの環境のなかでの仕事です。従って我々が細菌ゼロを目指しても意味がありません。私達が注意しなければならないのは、患者様から他の患者様への院内感染です。特に肝炎ウィルスやHIVウィルス等の水平感染はあってはならないことです。
蛇口から水を流し、"流水中でハンドブラシでごしごし"が基本中の基本です。その上でゴム手袋を患者様ごとに取り替えていけば院内感染は予防できます。溜め水はいけません。私は患者の皆様にそういった理屈を理解していただきたいと思います。ゴム手袋が単なるパフォーマンスであってはならないと思うとともに、啓蒙していく必要性を感じます。ただし、ゴム手袋がどうしても邪魔なときには、素手で治療することもあります。

Copyright(C)2008 大原歯科医院院 All Rights Reserved.